ずんだもちのすみのほう

まんなかのほうは、あなたへ。

ふつうの人間になるには<コンビニ人間>

こんにちは。
すっかり寒くなりましたねぇ。
皆さんいかがお過ごしですか?

私はコタツが欲しいなぁ。 

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絶対出てこれなくなるやつ。


ダルちゃんってWEBの漫画読んでたんです。
こちらが完結しまして、少し前なんですけれども。
大人のポエティックな感じ満載の少女漫画って感じで苦手な人はいると思いますが、これが結構ツイッターなんかで話題になったりしたんです。

hanatsubaki.shiseidogroup.jp

資生堂が運営してる花椿っていうWEB上で無料で読めますんで、是非みなさん読んでみてください。上のURL踏めばそのページ行けるんだけど、第一話から見るってボタン無くって、第一話に飛ぶの大変じゃない・・・?)

ダルちゃんって、普段は人間の形していなくて、だるっとした生物なんですけど、
会社に行くときは化粧やら着替えやらして「人間」に擬態して出社してるんですね。
わかるわかるーって女性多かったのだと思います。
私も最初はわかるなぁと思ってたんですが、途中からポエティックな感じが強まってしまって、
ちょっと「ふーーーん」って感じにはなってしまったのだけども。

わかるなぁ、と思ったのは最初の方のダルちゃんが人間に擬態していくとこ、あと、表面的な会話を同僚としている時。
凄く疑問なのだけど、女の子として、女の子を演じなくてもいい女の子ってどのくらいいるのだろう。
そういう子って、40歳過ぎても、ずっと女の子できているのだろうか、誰かが理想としている。
それとも40歳頃になったら、自然と誰かが理想としてる素敵な奥様になれるんだろうか。

そういう人って自分の理想が、きっと、いつも誰かの、みんなの、常識的に考えた、100点満点の理想とピッタリ一緒なのだろうね。だから無理なくできるんだろうな。

私なんて、私の理想と世間一般の理想とはぜんぜん違うから、なんなら世間一般の普通も違うから、ダルちゃんみたく、一般人に、常識人に擬態して生きなきゃ行かないから、結構失うものも多いし、どういう振る舞いが「正しい」のかわからなくって、戸惑ってストレスになることもとっても多いのだけど。

そんなこんなで、今日の本。

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

 第155回芥川賞受賞作ですね、読みたい、読みたいと思っていて、やっと最近読みました。
以下、アマゾンから引用。

内容紹介

36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。 これまで彼氏なし。 オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、 変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。 日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、 清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、 毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。 仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、 完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、 私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。 ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、 そんなコンビニ的生き方は 「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。 現代の実存を問い、 正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。


まず始めに、この本で言いたいのは、とても読みやすいということ。
芥川賞受賞だからといって構えずに、読んで欲しい。
書店に行って、文庫本を手にしたらわかるとおもうけれど、結構薄いので量もそんなに無い。

何が「普通」か。この会話の流れでなにが「正解」か。
そういうものを普段の何気ない会話から、冠婚葬祭の時まで、幅広く、すべて汲み取っていかなければならない。
日本語の行間を読む、という文化、ハイコンテクストすぎて、もはや何が失礼であって、失礼でないのか、まったくわからなくって、ときおり困ることがあるのだけど。
そんな悩んだときに、コンビニのようにはっきりとしたマニュアルがあって、それにしたがっていれば「正解」で、そういった正解を悩む事無く答え続けていけるのなら、そしてそうやって会話をすることで世界に馴染めれば、なるほど、そのマニュアルに沿って生きていけたら楽だなと、私も思う。

多様な価値観がある中で、私は田舎の一学年に一クラスずつしかない、という小さな小学校で、純粋で、従順で、皆同じで、だからみんな仲良くできるという思想の中で育ったもんだから、東京に来て、海外に勉強に行ったりして、よく分からない会社に入ったりして、仲良く出来ない人や分かり合えない人とめぐり合い、従順でないことを頭ごなしに怒鳴る人にはちゃめちゃに言われたりして、どうしたらいいのだろう、私はダメな人間なんだなと、一人悩んだりしたことがあった。
それで、みなさんって、この世に生きている人って、いつから、こういった、みんな仲良くっていう実現ほぼ不可能みたいな思想に折り合っていくのだろう、と不思議に思う。

いろんな価値観があって、人それぞれ違う中で、みんな同じ感じ話の流れを守って行く感じ、
難しいなぁ~っておもって、この本って、この本の主人公も同じ事を考えて生きていっているんだけど、なんか、もちろん、本の中だし、わかりやすく主人公の性格が大げさに「普通」から逸脱しているところもあるのだけど、私も読んでいてわからんでもないなぁ~って心をチクチク、うーん、シミシミ?させて思って読んでいた。

私って、もう自分の人生に無責任ガールだから、この本の主人公みたく聡明っていうか、ちゃんと経験したことを元に、これからの人生を決める判断をすべき時にちゃんと下して生きて来れなかったから、ずるずる派遣で、ただそれが功をなして、経験があるって言い換えられるようになって、それなりにお金かせいで生きてこれているのだけど、それはすごく幸運なことだけど、実際落ち着いて考えたら、年収なんかで言ったら、もちろん沢山貰っているほうでないし、子供を産んで家庭を持って幸せな人もいて、私なんて、それに比べたら、たいしたこともなんとも無いけど、それでもこの主人公よりは、何となくちょっと普通の人に擬態して生きてこれている。それでも息苦しさを感じるし、会社の帰りのバスで、その日のお昼に何気なく同僚と話した内容を思い返して、あれで正解だったのかなぁなんて、不安になったりすることもある。あの返しで、実はあの場に一緒にいた聞き役の人を傷つけてしまったかなぁ、とか。私、今日の洋服を褒めてもらって、謙遜するために、子供いないから、自分にお金つかってるだけですよ、もういい年なんですが(笑)、なんて自分で言って、自分を卑下して、笑ってしまったけど、褒めてくれた人じゃなくて、隣に一緒にいたあの人、子供いるよね、いなかったらどうしよう、失礼じゃなかったらいいな、「ありがとうございます」だけで済ませればよかったな、でもそれだとなぁ、なんてさ。

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 夜、家で本読んでたりして、ふと思い出してしまって、不安になること沢山ある

 などといろいろ考えたところで、特にまとめもせずに、今日のブログおわり。
なんというか、なんか、こういう本、読んでも、ぜんっぜん理解できないし、もうわけわからんって人、いるんだろうとも思う。
ただ、「普通」に疑問を持つ人も出てきたんだろうなぁ、と思った。
こんな感じで色々考えられる本でしたんで、もし良かったら読んでください。

 

あと白羽さんのキャラが本当に濃くって、ふふってなるので、是非読んでみてください。

 

終わり。

 

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