みなさんこんばんは。
最近全然ブログをほったらかしていたズンダです。
暑くて・・・・(言い訳)
少し前に会社の人に「ずんださんって、暑くなるとやる気無くすタイプ?」と聞かれる事案が発生。
会社なのでそこは建前対応、
「いや・・・そんなことないですよ(笑)」と答えておきました。
ほんとは暑くても寒くてもやる気ないんだ
お盆休みをもらったズンダは、実家へ帰ることに。
私の年頃になると地元の友達は結婚していて子供もいるってのがほとんどで、結構手のかかる時期の子供ばかりだし、帰ってもそんなに友達と合えるって訳でもなく、親とゴロゴロ~としているのがメインだったりする。
なんだけども、今回は二児の母でもある1人の友達と、少しお出かけしてランチ食べるという機会があって楽しみにしていた。
今回会う友達っていうのが、ひっそり尊敬している友達のうちの1人で、凄く若くして子供を産んだんだけど、産休もしっかりとって子育てもして、会社にもちゃんと復活していて、責任感もあるし、頭もよくって、人もいいし、遊びもするし、でも押さえるとこはちゃんと押さえてて、本当にバランスがいい、そんな人だったりする。
その子と楽しくお出かけした後、一緒にゴハンを食べていて、身の上話をしていたんだけど、彼女も色々細かいことで悩んでいて、「私よりずんださんの方が色々経験している、尊敬している」なんて思っていたりすることを知って驚いた。もちろん彼女も謙遜しているところも有るし、少しは何もやり遂げることが出来なかった私に気を使ってくれての発言だろうけども。
私は世の中の子持ち、特に女性で母親やっている人のほうがずっと経験も豊富だし、大変だと思っているし、実際そうであるから、そんな風に思っているんだと驚いた。
彼女がそう思うのは、私が都会に住んでいて、都会で生き抜く能力があるように見えているから、のようだし、彼女の友人がSNSでおしゃれな生活をアップしているの記事を見て、自分と比べてしまって、なんだか彼女自身がみすぼらしく感じでしまっている、と、そんな印象であった。
でも東京のダンジョンみたいな電車を乗りこなすことは、母親の仕事に比べれればどうってこともない能力だし、1人で東京でちまちま生きていくのは、田舎で生きていくより案外楽な面も多いし、ある程度の判断の権利が渡される仕事につくことは、私がとても小さな会社で働いていて、せざるおえないからであって、彼女みたいな大手で働いているほうが産休も沢山取れるし、私はそちらの方がいいような気がする。
彼女の知り合いの母親のSNSの記事を見せてもらったけど、(私も少し知っている程度の人だけど)インスタグラムみたいなおしゃれに加工した写真でアップするおしゃれな生活は、おしゃれはおしゃれだけど、味気なかったし、スタイルが無いように見えて、正直彼女がその子を羨ましく思うところが少しもわからなかった。
(だけどお金はあるようで、そこは羨ましかった)
お金お金・・・・
彼女と高校のときからそれとなく仲良くさせてもらってたから何となくわかるけど、彼女の方が苦労もあっただろうし、今も昔も大変だと思うけど、彼女の生活のほうがずっといいと思う。最近のおしゃれっていうのは、素敵だとか、美しいってのもだけど、表面だけ綺麗であればいいって訳じゃないと思ってる。
もっと違うような気がしている。
皆少しずつ気付いてるけど、どうしてもわかりやすい方に流れてしまっているのかな・・・?とも思っている。
そんでそういった、おしゃれな生活をSNSにあげている人も、それはそれでおしゃれだけど、それをみて「私なんて・・・」と思いつつ、子供を育てるためにいろいろ悩んだりしている目の前の友達のほうがずっと素敵だな・・・と思った。
そしてそれを全力で伝えてみたんだけど、あんまり伝わっていなかった。
それはおしゃれの価値観がもしかしたら彼女と私で大きくちがっているからかな・・・なんて思ったりした。
という長い前置きをおいて、今回はこちらの本をどうぞ。
某ファッションブランドのロゴみたいな表紙だね!
最近になって若者の○○離れみたいなことも言われることが多くなってきたように思う。
シンプル主義だとかミニマリストみたいな人も多くなっているように感じているけど、そういった人たちが何を思って購入条件を決めているのか、こうじゃないかな~?みたいな事が纏められている本。
アマゾンのレビューにも書かれているけど、結論ありきのデータの活用の仕方のように見えるところもあって少し気になるところではあるけれど、この本で紹介されているシンプルに生きたいと思っている人の感覚は、自分が捕らえている感覚と似ていたし、この本の初版の発行が2009年で、今より6年も前だと思うと、凄いなぁ、と思ったのが一番の感想。
さて、この本でいうシンプル族の生活原理を簡単にまとめるとこんなかんじ
1. 物をあまり消費しない。ためない。
物をあまり買わない。借りたもの、もらった物、拾った物などで済ませることも多い。
2. 手仕事を重んじる。
自分で手仕事したりすることを好む。
3. 基本的な生活を愛する
暮らしの基本である衣食住をおそろかにしない。
私の感覚からすると凄く上手くまとめていると思う。自分もブログを始めてから最近いろいろなブログやインスタグラムを見る機会が多くなったけど、その多くの人が上記3つに当てはまる生活をするのが好きなように思える。
もちろんファッションブログなんか見ると、みんなが憧れのアイテムをドカドカかって着飾っていて上記項目には当てはまらない人も多いけれど、ライフスタイル系ブログや、インテリアブログなんかは上記3つの流れが凄く強い印象。(自分比)
著者は人々を3つのグループに分けている
伝統派
モダン派
カルチュアル・クリエイティブ
ここで出てきたカルチュアル・クリエイティブ(以下CC)の人々はこの本では下記のように説明されている。
読書好きで、テレビはあまり見ないが、アートや文化に対して非常に積極的。物にまつわるストーリー性やうんちくが好き。本物志向であり、プラスチック、フェイク、模造品は嫌い。また、慎重で、情報を吟味してから出ないと物を買わない。住宅については新築は好きではない。ステイタスを誇示する外見が趣味に合わないからである。クルマはあまり好きではなく、乗るとしたら燃費のいいクルマに乗る。そして旅が大好き。異国情緒がある、冒険的で、知的で、精神的な旅が好きである。
このようにCCは単に環境に良い暮らしをしている人というだけでない。あまりに近代主義的で合理主義的すぎる価値観や効率主義な価値観に対する疑問を持った人達。
「自発的な質素な暮らし」をしている人達。
※ちなみにこちらは「理念系」(頭で考えられた純粋なモデル)なので、たとえばCCの特徴を全て兼ね備えた人が現実にいるわけではないよ。現実にいるのは、CCが6割でモダン派が4割りだとか、伝統は5割のモダン派が5割とか、ばらばら。
また、伝統派、モダン派の説明も詳しく本には載っているので気になった方は是非見てみてください。
物を買わない人、テレビをあまり見ない人、本物志向の人、新しいものより古い物を好む人、物にストーリー性を求める人、新しい技術より古い文化に惹かれる人、クルマを好まない人、そして慎重に物を選ぶ人は、若い世代ほど多い。特に女性が多い。
そういう人が増えると企業は困る。若い女性といえば、これまでは消費のリーダーだった。
さて、こーゆークルマがかっこいいだの、こういった服がおしゃれだの、とにもかくにも色んな価値を発信して、物を買わせようとしている人達は沢山いる。もちろんそれが仕事だからしょうがないけど、それに影響を受ける人はCCの増加とともに大分減ってきたよう。
そんな私もCCの感覚はちょっと持っていて、いきなり話し出すんだけども、ずっと前からバターナイフが欲しくって探している。いいものに出会えなくて、いろんな個人商店とか骨董市なんかに行ったりして、かれこれ2年くらい探していたりする。無くても困らないし、お気に入りにスプーンなんかで代用がきくから間に合わせのものも買おうとも思わない。
それから、ティッシュとかお風呂洗う洗剤とか無駄にゴテゴテしてるデザイン、本当にやめて欲しいなと思う、買って買ってアピールなくてもいい、静かに簡潔にいいとこを書いておいてくれればいいし、色だってハデハデしいのは目にか留まるけど進んで買おうとか思わない。台所用のスポンジだって、どぎつい色ばかりで、ただシンプルであればいいのに、シンプルなものを安く買おうとするとなかなか見当たらない。(最近亀の子束子さんが、亀の子スポンジというのを出したのを知って、嬉しかったけど)
こんな長々言って何を言いたいのかっていうと、もしかしたら私の友人は、ものすんごくわかりやすい、テレビや漫画で表現されている「華やかな暮らし」に憧れているのかな、と思ったっていうこと。そして私はCCの価値観を結構持ち合わせているからそういったものへの憧れが凄く薄くて、二児の母として毎日工夫しながら生活していく、それ自体に美的なものを感じるから、彼女のほうがずっとずっと輝いているように見えたのではないかな、と思った、ということ。
この本、読みやすくてさくっと読み終わるのでシンプルライフがわからない人や、最近の若者の感覚がつかめない人にはいいのではないかな?
また、シンプルライフを実践している人は他の人達からどのように見られているのかがわかる本になるのでそれも面白いんじゃないかと思ったのでお勧めです。
さて、シンプル族ではなく、他の人たちはどうかな、ということでこちらの本も読んでみました。
少しネットで話題になりましたね
ネットではこの本のことは知っていたし、この本発祥の造語「マイルドヤンキー」の存在も知っていた。読んでみて、この本の一番の感想は、根拠がほとんど無い。
博報堂さんにめちゃくちゃ聞きたい、こんなラベリングの本かいて、一体何をしたかったのかと。女性誌のアラサーだのイクメンだとかそんな感じで流行を作りたかったのか。
社内保持したいから社外秘扱いで全ての結論が書けなかったのか、全てのデータが載せれなかったのか、だからデータを根拠にした結論に至るまでの途中経過がかけなかったのか、全く、本当に意味不明な本。
裏表紙を以下抜粋
本書では「悪羅悪羅系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化した現在のマイルドヤンキー像を撤退解明。「給料が上がっても絶対地元を離れたくない」「家を建ててはじめて一人前」「スポーツカーより仲間と乗れるミニバンが最高」など、今後の経済を担う層の消費動向がわかる一冊。
まず、この本を書くにあたって135人のマイルドヤンキーに調査をしたらしいん分母の135人が既にマイルドヤンキーだと著者に定義されてる人達だから、比較対照となる「ヤンキーじゃない人」とか「未だにマイルドじゃないヤンキー」がなくていまいち把握しずらい。
そもそもマイルドヤンキーがいまいちわからない。浜崎あゆみが好きならマイルドヤンキーなのか、hydeが好きなららそうなのか、EXELEが好きならそうなのか。都合よくそれっぽい定義っぽい説明が後からぽいぽい出てくるから、結局なんなのかよくわからなかった。
またマイルドヤンキーは「悪羅悪羅系残存ヤンキー」「ダラダラ系地元族」に分化したらしいんだけど、この定義がもあいまいで、「悪羅悪羅系残存ヤンキー」とはつまり、いかつい格好してたらそうなのか、バイク乗ってたらそうなのか、そもそもマイルドヤンキーがよく分からないので、、「悪羅悪羅系残存ヤンキー」も結局なんなのかまったくわからなかった。
ダラダラ地元族の定義なんて、見た目は普通で地元から離れたくない人、でも内心はEXELEとかのいかつい格好に憧れてるって、もうヤンキーでもなんでもなくない?ただの地元好きな人とか、別に地元好きじゃないけど引っ越す理由も無いから住んでる人とか、子供の学校とかあるし謎の向上心もって東京でてこないだけの人も沢山いると思うけど、その人達とマイルドヤンキーとの違いは何?
さらに、週末にイオンに行ってお金使うのが楽しみの人って沢山いると思うけど、マイルドヤンキーとそうじゃない人の違いは何なの・・・・?こういったことに具体的な数字も、細かい定義も何も出てこない。そしてそのまま話は進んでしまう。
読むの辞めようかな?と思ったのは ここ
そしてこのあと3ページ使ってイッサイガッサイの歌詞を載せて、ポエマーみたく ゥチが思ぅ地元俗の気持ちをこぅこぅ表してるょ・・☆みたいな話を始めるんだけど、いや、135人のうち、これ流して盛り上がってるの何人よ?!練馬・石神井の地元族で主なメンバーは11人だと紹介されていたけど、皆っていうのは11人のこと?盛り上がるのはそれぞれ個人の意思なの?その場の空気みたいのない?そしてそのグループ以外の人達はどうなの??まさか盛り上がっているのはこの1グループのみ??1グループの説明のために3ページ使って歌詞乗せてきた?!?!みたいな驚きで心がいっぱいになりました。
二回目に読むの辞めようと思ったのはここ
待って!そもそもの人間関係の定義から初めて!ツイッターのフォロワー数・フォロー数=人間関係なの!?そして著者が定義するマイルドヤンキーでもエリートクラスタでもない人はどのくらのフォロワー数なの??そもそも全体からみた平均値はどのくらいなの?!?!極端じゃない?比べる対象極端じゃない?!?!と思いびっくりした。
そして最後に言いたいのは、この本一冊を通して、ずーーーっとある、マイルドヤンキーを見下した感じ。
もうずっともやもやしていた。調査に協力した135人に対してものすごく失礼な本。
コレが日本で一位、二位を争う公告代理店の若者研究所リーダーが書いた本だなんて心からがっかりした本でした。
こういった人達が勝手に消費者をラベリングして、この商品があればあなたも素敵になれますよっていう謎ルールを多額つぎ込んでCM作って、商品売ってるんじゃないかって思える本でした。
そういった意味では、意味も無く誰かが植えつけた価値観、例えば
「有名大学を卒業した」とか
「一流企業に就職した」とか
「最近は育児しながらおしゃれできる!」とか
「できる男はイクメン!」とか
「おしゃれな店でおしゃれな友達とランチ!」なんてものに
獲られてしまっている人に、それがいかにくだらない、ただ物を売るために刷り込まれた価値観だと自覚できる素敵な本だと思います。
もっとデータを沢山とって深く調べてあったらもっと面白い物になったのにな、と思いました。
ということで今回の記事は終わり。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれた方、有難う。
みなさん、素敵な夜を過ごしてくださいな。
おやすみなさい。